みんなの訪問看護アワード2024開催
帝人株式会社 岩河光子様
編集長大塩優芽がインタビュー

訪問看護の現状と未来
大塩優芽(以下大塩):訪問看護という職業は大変じゃないでしょうか。
訪問看護は、看護師さんが患者さんのご自宅にお伺いし、その方の病気などに応じて看護を行うことだと思うんですが、一人でご病気の方のご自宅へお伺いするというのは私なら、病状がいつもとちょっと違うだけであれ?大丈夫なのかな?誰かに相談したいけど一つ一つ相談も難しいと思いますし、常にプレッシャーを感じたりすると思います。
岩河光子(以下岩河):確かにそうですね、訪問看護師さんは天気が悪い日でも、限られた時間の中で患者さんのご自宅をまわりますし、「一人で解決しなきゃ」というプレッシャーもあると思います。ですが、実際に訪問看護師さんとお話すると「患者さんの生活を支えられるのが嬉しい!」とキラキラしていますし、患者さんやご家族との素敵なエピソードをたくさんお持ちなんです。訪問看護は「大変・忙しい」というイメージが先行しがちですが、とても魅力的なお仕事だと思います。
大塩:訪問看護師さんは、どれくらい人手不足なんでしょうか。
岩河:高齢化率が三十パーセント以上になる来年二〇二五年までに、約十二万人必要と言われていましたが、現在約七万人しかいません…。大塩:え、足りないとかそんな規模ではないですね。 岩河:そうなんです。しかし、とてもやりがいのある素敵な職業なので、訪問看護の魅力をもっと多くの方に知っていただきたいと思っています。
みんなの訪問看護アワード
大塩:この間銀座で開催された「みんなの訪問看護アワード」で印象に残ったことを教えてください。
岩河:「みんなの訪問看護アワード」は、訪問看護のリアルな魅力をつたえるために、訪問看護現場で生まれたエピソードを集めて表彰する企画です。今回、二十二名の方が受賞されましたが、そのうち二名の方は、看護師さんではなくリハビリ職の方だったんです。在宅医療には、お医者さん、看護師さん、ケアマネージャーさん、リハビリさん等、いろんな人が協力して、患者さんやご家族を支えましょうという『多職種連携』という言葉があるのですが、今回のアワードではそれがよくあらわれていて印象に残りました。



大塩:私もエピソードを全て読ませていただきました。大賞のエピソードが漫画化されると聞いたので、より多くの方の目に触れて貰えたら良いなと思います。
岩河:今日は訪問看護に興味を持っていただいてありがとうございます。ステッカーをどうぞ。 大塩:かわいい猫ですね!
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